【見通し】(東京市場 為替) ドル円のボラティリティは過去最低水準
2014年06月11日 08:02

NYタイムでは、ユーロ売りが小休止。先週の欧州中央銀行(ECB)理事会後、再びユーロ安方向に傾いているが、NY勢参入後の動意は限られた。円や資源国通貨に対するユーロ売りも一服。ユーロ/豪ドルは昨年11月以来のユーロ安・豪ドル高水準を更新後、値動きが落ち着いている。ユーロドルは1.35ドル半ばで安値もみ合い。ロンドン午前はECBの追加緩和を背景としたユーロ売りが続いたが、NYタイムは動意が乏しかった。ユーロ円は138.45円まで安値を塗り替えた後、同水準で下げ一服。ポンドドルは1.6743ドルまで下落幅を拡大し、ポンド円は171.36円まで下げた後、171円後半へ切り返したものの戻りは鈍い。ドル円は102.22円まで水準を切り下げ、ロンドン午前の安値と顔合わせしたが、米長期債利回りの上昇を背景に102.40円付近まで切り返した。
本日も手がかりが少なく、東京タイムでは動意に欠ける展開が続きそうだ。ドル円は日経平均の動きを眺めながら上下するも、値動きは限られるだろう。米景気回復への期待感を支えに米株が堅調な動きになっていることや、昨日の米10年債利回りが2.64%付近まで上昇したことは、ドル円の下支えとなりそうだが、102円後半では上値が重い。102.20円台で推移している90日移動平均線付近が引き続きサポートとして機能するか見極めたい。このところ、ドル円は方向感に乏しい動きが続いており、通貨オプション市場では1カ月物のドル円ボラティリティが過去最低の水準に低下している。投機筋がドル円に対する興味が薄くなっていることが、ボラティリティ低下の一因となっているようだが、世界主要国が金融緩和を進めている中、キャリー通貨としての円の比較優位性が低下しているのも確かである。追加緩和観測が重しのユーロは軟調な動きが継続しそうだ。
