【見通し】(東京市場 為替) ドル円、104円前半では伸び悩む

2014年08月28日 08:02

NYタイムでは目立ったイベントもないなか、ドルが上値重く推移。ドル円は終盤の米長期金利が一段と低下したことも重しとなり、この日の安値圏となる103円後半に押し戻された。加ドルはM&A絡みのフローの思惑も尾を引き、1.0829加ドルまで対ドルで一段高となった。NZドル/ドルは0.83ドル後半、ポンドドルは1.65ドル後半で、伸び悩んだが下値は浅かった。一部通信社から関係者の話として、今週末のインフレ指標でデフレリスクが示唆されない限り、来月の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和を実施する可能性は低いと伝わったことを手掛かりに、ユーロドルは1.3210ドル、ユーロ円は137.29円まで買われた。
 
東京タイムでのドル円は103円後半を中心に動意が鈍いか。昨日の海外市場でも手がかりが乏しく動意は限られ、東京タイムでは指標発表など注目のイベントは予定されておらず、膠着感の強い相場展開となりそうだ。日経平均株価も材料難で低調な商いが続いており、買いにも売りにもバイアスがかからない。調整主導の小動きが予想され、影響は限られるだろう。ドル円は104円前半では伸び悩んでおり、103円半ばまでの調整も念頭に置きたい。NYタイムでは、米新規失業保険申請件数や米4-6月期GDP・改定値などの発表が予定されており、やや動きが出る可能性はあるが、週末に米市場の連休(9月1日、レーバーデーでNY市場休場)、来週にユーロ圏、日英などを含めた主要国の政策金利の発表や米8月雇用統計を控え、模様眺めムードが強まりそうだ。ユーロは、来週のECB理事会で追加緩和を実施する可能性は低いとの一部報道を受けてやや買い戻しが進んだが、もともと9月の追加行動を見込んでいる市場関係者は少なく、ユーロ圏の景気鈍化懸念や年末までの追加緩和への思惑から下落トレンドは継続するとみる。
 
 
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