【見通し】(東京市場 為替) ドル円、落ち着きどころを探る展開へ
2014年09月08日 08:05
先週末の海外市場では、米非農業部門雇用者数(NFP)の伸びが市場予想に達しなかったことでドルが売られた。米国の賃金は伸び悩んだままだった。105.71円まで年初来高値を塗り替えたドル円は104.68円まで下落。ユーロドルは1.2990ドルまで小幅に戻りを試したが、上値は限定的。NYタイム終盤にかけて、米雇用統計後のドル安はほぼ巻き戻された。
本日の東京市場では、ドル円の上げ一服感が広がってきそうだ。先週末のドル円は年初来高値を更新した後に反落して引けているため、騰勢が次第に和らいできそうな流れとなっている。米雇用統計は早期の米利上げ観測を後押しするような内容ではなく、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に対する思惑を高めもしていない。ドル円は落ち着きどころを探る一日となりそうだ。日本のGDP2次速報値や国際収支は本日の流れに影響を与えそうにない。
スコットランドの独立の是非を問う住民投票が来週に迫るなか、世論調査で独立賛成派が反対派を上回ったことで、ポンドは大きくギャップダウンして始まった。ポンドの動きが円相場に影響しても一時的だろうが、スコットランドの独立問題は為替市場の重要なテーマであり、今後の展開はおさえておきたい。