【見通し】(東京市場 為替) ドル円、下押しあっても軽めの調整程度か
2014年09月12日 08:02
NYタイムでは、ドル円が6年ぶりの高値を107.20円まで塗り替えた。新規失業保険申請件数が予想より増加していたことによる下押しは限定的。ユーロドルは1.29ドル半ば、ユーロ円は138円半ばまで上値を伸ばすなどしっかり推移したほか、ポンドはスコットランド独立の可能性が後退したとの見方も背景に、対ドルが1.6271ドル、対円が174.25円まで上値を伸ばした。かたやオセアニア通貨は弱含み、豪ドル/ドルは豪雇用統計の好結果で買われた値幅を帳消しにして3月24日以来の0.91ドル割れを示現。豪ドル円も97.26円まで下押し、NZドルも対ドルは0.81ドル後半、対円は87円半ばで上値が重かった。
ユーロやポンドの動きを見る限り、全体的なドル高は一服した印象がある。もっとも、ドル円は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、早期利上げ期待をはく落させるような材料にも乏しく、軽めの下押しは想定されてもイベント前に大きく調整を進める地合いでもなさそうだ。株式市場が9月限SQ算出日となることで、値動きがあれば円相場もわずかに影響を受ける可能性はあるが大勢に影響を与えることはないだろう。NYタイムに米8月小売売上高などの発表を控えていることもあり、関連市場の動き出しを眺めて取引された後は徐々に様子見ムードを高めていくことになるか。