【見通し】(東京市場 為替) ドル円 短期下落基調のなかで上値重いか

2014年07月09日 08:04

NYタイムは円買い・ドル売りが優勢となった。欧米株の下落でリスク回避の円買いが進んだ。ドル円は米長期金利の低下も手伝って101.48円まで下落幅を広げた。クロス円でも円買い優勢で、ユーロ円は138.11円、ポンド円は173.73円、スイスフラン(CHF)円が113.65円、加ドル円が95.02円まで下落。豪ドル円も95円半ば、NZドル円は89.20円付近まで反落した。米長期金利の低下を背景としたドル弱含みから、対ドルでは各通貨とも底堅かった。ユーロドルは1.3618ドル、豪ドル/ドルは0.9415ドルまで本日高値を更新。ドル/スイスフラン(CHF)は0.8922CHFまでドル安・CHF高、ドル/加ドルは1.0662加ドルまで加ドル高となった。
 
ドル円は欧米株の続落を受けて本邦株式市場がさえない展開になることが予想されるなか、上値の重い推移が先行しそうだ。依然としてレンジ相場のなかで方向性は限定的だが、3日の米雇用統計後から高値を切り下げる動きが続いているため短期的には下落バイアスがかかりやすい状況。NYタイムに米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控えて積極的に買い戻す流れも想定しにくい。本日は中国の物価指標の発表が予定されているが、消費者物価指数が前年比2%半ばのコンセンサスに近い水準で着地となれば、翌週の4-6月期GDPへ目線が移り材料になりにくいのではないか。