【見通し】(東京市場 為替) ドル円 下値の固さを確認する作業先行も

2014年06月30日 08:00

先週末27日のNY市場ではユーロが上昇。独6月消費者物価指数が前月から改善を示していたことも手掛かりに、月末・期末を控えたショートカバーも持ち込まれた。ユーロドルは1.3651ドルと直近のレンジ上限付近まで上昇し、ユーロ円も138円半ばまで日通しの高値を更新した。ドル円は101円半ばで底練りを継続。先週発表された米経済指標で雇用やインフレ指標が落ち着いた結果だったことで、米当局者のハト派なスタンスとは裏腹にインフレ加速や労働市場の改善で、早期引き締めに前のめり気味だった市場の一部の思惑に修正が入ったことも重しとなった。ポンドは対ユーロでのポンド安を背景に、対ドルが1.7007ドル、対円が172.47円まで弱含みで推移した。
 
月末・期末といった時期的要因も背景に、週明けの東京市場は各通貨が穏やかな動き出しとなりそうだ。外国関連投信の設定などがそれなりにあることから、下期を前にした気の早い参加者のフローとも相まって、局所的にまとまった動きが散見される場面もありそう。ただ、週後半に欧州中央銀行(ECB)理事会や米雇用統計を控えていることもあり、株価動向をながめながらの主体性に乏しい相場展開が基本姿勢となるだろう。ドル円は先週末、約1カ月ぶりの安値となる101.32円まで売られて目立った戻りもなく重さを感じさせながら推移しているものの、米株価やCME225先物の動きからは株安・円高が加速する懸念は少ない。ある程度の反発も見込めるなかで、下値の固さを確認する作業が先行する可能性もありそうだ。
 
 
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