【見通し】(東京市場 為替) イベント集中もドル高やユーロ安の流れを維持へ

2014年09月02日 08:01

昨日の海外市場は小動き。NY市場がレーバーデーで休場だったことから欧州勢の動意は鈍かった。ドイツやユーロ圏の製造業PMI確報値は下方修正されたが、特に反応はみられず。ユーロドルは1.31ドル前半でもみ合った。ポンドは買いが優勢となる場面はあったが、弱い英製造業PMIで伸び悩んだ。ドル円は先週末からのドル高の流れを引き継ぎ、104.36円まで強含み。値動きは緩慢だったが、しっかりと推移した。
 
本日の豪準備銀行(RBA)理事会を皮切りに、明日以降はカナダ銀行(BOC)、日本銀行(BOJ)、イングランド銀行(BOE)、欧州中央銀行(ECB)が政策金利の発表を行ううえ、週末には米雇用統計も控えている。ウクライナ情勢をめぐり、4-5日には北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議も行われる予定だ。今週は重要イベントが目白押しであり、模様眺めから値動きがこう着しやすいだろう。
 
ただ、今週のイベントをこなすことで、このところのドル高やユーロ安の流れが変化をきたすとは考えにくい。ポンドやNZドルに対してドル高基調は一服しており、全般的なドル高圧力は緩みつつあるが、ウクライナ情勢の緊迫感を背景としたユーロ売りが緩和するとは思えない。ロシアによる報復制裁が影響し、ECBのスタッフ見通しでは景気やインフレ見通しが下方修正される可能性が高い。重要イベント前で売買が見送られるという当たり前のパターンは影を潜めるか。
 
 
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