【見通し】(東京市場 為替) イベント後で特段の指標発表なし、動きにくい

2014年07月04日 08:01

NYタイムは、強い米雇用統計を受けドル買いが優勢となった。米6月非農業部門雇用者数は市場予想の21.5万人増を大きく上回る28.8万人増となり、失業率も市場予想の6.3%に対し6.1%に改善。雇用者数の伸びが20万人を超えるのは5カ月連続で、失業率は2008年9月以来、5年9カ月ぶりの低水準となった。株高・債券安が進み、ドルが買われた。ダウ平均は史上初の1万7000ドル台乗せとなり、米10年債利回りは2カ月ぶりの水準2.687%まで上昇した。ドル円は6月18日以来の高値102.27円まで上値を伸ばした。ユーロはドル全面高を背景に対ドルで下落も、対円で小じっかり。欧州中央銀行(ECB)は市場予想通り政策金利の据え置きを決定。ユーロドルは1.3596ドルまで弱含んだが、ユーロ円は円売りが進むなか139.30円までレンジ上限を広げた。
 
東京タイムは、米雇用統計やECB理事会といったイベントをこなしたことに加え、特段の指標発表も予定されていないことから、為替は昨日の強い米指標結果を受けたドル高水準を維持しつつも動きにくい状態が続きそうだ。企業の資金決済が集中しやすい実質ゴトー日(5・10日)の仲値公示付近で多少の値動きはあるかもしれないが、ドル円は102円前半レンジを中心とした落ち着いた推移を続けそうだ。米独立記念日で東京デスクの海外勢にも動きはないだろう。昨日、豪ドルはスティーブンスRBA総裁の豪ドル高へのけん制発言を受けて弱含んだ。本日はエリスRBA金融安定局長の講演が予定されているため一応の警戒はしておいてもいいだろうが、大きな動意につながりそうではない。
 
 
アウトドア&スポーツ ナチュラム