【見通し】(東京市場 株式) 連休明けの米国市場を前に一層手控え、中小型株物色に広がりみられるか
2014年09月02日 08:22
米国市場が休場で手掛かり難のスタートか。欧州株は堅調ながらも、今の閑散相場では材料視されにくい。連休明けの米国市場を前に手控えムードが続く公算が大きく、ドル円相場の円安バイアスを支えに下値の底堅さは維持できそうだ。内閣改造やECB理事会、米雇用統計などのイベントを控えており、中小型株物色に一段と広がりがみられる展開か。一方、東証2部指数は14連騰で高値警戒感が強く、取引時間中の値動きの荒さが目立ってくるタイミングであろう。
大手百貨店5社の8月の販売実績がそろって前年比でプラスに回復した。足元軟調に推移している主力小売株の下支え要因になるかが注目される。
日経平均株価の予想レンジは15460円-15520円。5日線(15483円)を超える場面がありながらも、小幅な動きで上ヒゲを形成するイメージだろう。25日線(15395円)がやや下げに転じていることも上値を抑える要因となる。それゆえに前日比マイナスで寄り付いた場合は25日線まで突っ込む展開なども想定しておきたい。
一目均衡表では転換線(15492円)を早期に上回り、同線の下落転換を阻止するぐらいの反発力が必要な局面である。一方、下方では抵抗帯(雲)がサポートになりやすいほか、基準線(15256円)までは十分な距離がある。週末には基準線が一時的に下落に転じるが、9月中旬ごろの同線の上昇転換までの間、6/9高値15206円処を維持できるかがポイントだ。6/9高値を維持できれば、基準線上昇のタイミングからの株価の動意に期待が持てる。