【見通し】(東京市場 株式) 外部環境の好転はポジティブながら上値の重い展開か
2014年07月23日 08:13
東京市場は小動きとなりそうだ。日経平均株価の予想レンジは15250円-15450円。米株市場は主力ハイテク企業の好決算で堅調に推移しており、S&P500は過去最高値を更新。ウクライナ問題もわずかながら好転しつつあり、為替市場でドル円が1ドル=101円台半ばで膠着していることを除くと、外部環境にリスク要因は少なくなっている。ただ、先物市場では目立った動きがなく、決算内容を確認をするまでは主力企業に積極的な買いを入れにくい状況が続きそうだ。また、米アップルの決算に対する反応も注目される。1Qは増収増益となったものの市場予想には届かず、時間外取引では下落しているため、アップル関連銘柄にネガティブな影響が及ぶ可能性がある。23日付「日経新聞」では「電子部品大手の受注鈍化」との報道もあり、ハイテクセクターには向かい風の相場となることも想定される。
22日のNY株式相場は反発。米消費者物価指数の伸びに加速が見られなかったことを好感したほか、総じて好調な企業決算が続いたことが好感された。ダウ平均は前営業日比61.81ドル高の17113.54ドルで終了した。 NASDAQは前営業日比31.31ポイント高の4456.02ポイント、S&P500は前営業日比9.90ポイント高の1983.53ポイントで終了した。なお、S&P500は取引時間中に1986.24ポイントを示現し、取引時間中の過去最高値を更新した。 円建てのCME225先物は日中終値と比べ25円高の15355円、ドル建ては55円高の15385円で終えた。