【見通し】(東京市場 株式) 売り優勢 香港情勢や中国市場に対する警戒感が高まる

2014年09月30日 08:20

東京市場は売り優勢の展開になりそうだ。日経平均株価の予想レンジは16150円-16300円。香港の民主派支援デモを受けて地政学リスクが高まっており、中国経済に対する影響を見極めたいとの見方からポジション調整の動きが強まるとみる。特に中国関連株にはリスク回避の売りが出る可能性があるだろう。昨日発表された決算では、しまむらが天候不順を理由に業績見通しを下方修正しており、他の小売株に対する見方も厳しくなりそうだ。また、減損処理で大幅下方修正の住友商事もネガティブな材料。経済指標では、8時30分に発表される8月失業率・有効求人倍率・家計調査、8時50分の8月商業販売統計・鉱工業生産が注目される。
 
29日のNY株式相場は反落。香港での抗議活動を不安視したほか、個人消費支出は予想より高い結果となり、FRBが利上げ開始時期を早めるとの懸念が強まったことも材料となった。ダウ平均は前営業日比41.93ドル安の17071.22ドルで終了した。 NASDAQは前営業日比6.34ポイント安の4505.85ポイント、S&P500は前営業日比5.05ポイント安の1977.8ポイントで終了した。 円建てのCME225先物は日中終値と比べて45円安の16265円、ドル建ては15円安の16295円で終えた。
 
 
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