【見通し】(東京市場 株式) 売り優勢 メジャーSQ通過後は金融会合などを控え様子見か

2014年06月13日 08:02

 東京市場は売り優勢の展開となりそうだ。日経平均株価の予想レンジは14800円-14950円。イラク情勢の悪化など地政学リスクの高まりを受けて原油価格が上昇しており、世界的に低下していたボラティリティが上昇するきっかけとなって株安を誘引すると考える。本日はメジャーSQを迎えるが、午後からは日銀の金融政策決定会合の結果公表が控えている。SQ算出後に様子見ムードが強まるとみられ、会合後に株価が上下どちらかに大きく振れるようであれば、「幻のSQ」となる可能性もあるだろう。また、14時30分には中国5月都市部固定資産投資・小売売上高・鉱工業生産の発表も控えており、内容次第では波乱の展開となりそうだ。
 
 12日のNY株式相場は続落。米小売売上高や新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い結果となったことやイラク情勢の悪化を受けた原油高などが嫌気された。ダウ平均は前営業日比109.69ドル安の16734.19ドルで終了した。 NASDAQは前営業日比34.30ポイント安の4297.63ポイント、S&P500は前営業日比13.78ポイント安の1930.11ポイントで終了した。 円建てのCME225先物は日中終値と比べ145円安の14845円、ドル建ては100円安の14890円で終えた。