【見通し】(アジアタイム 為替) 先週末の海外の流れ引き継ぎドル安推移

2015年01月12日 08:14

先週末のNYタイム、米12月非農業部門雇用者数が予想を上回る増加となり、失業率が2008年6月以来の低水準を記録したことから、ドル円は119円前半から一時119.80円付近まで戻した。しかし、賃金の伸びが加速せず、米早期利上げ観測を強める内容ではなかったためドル買いの流れは後退。米株価指数が反落したことが円買いにつながり118.42円まで下落した。一方でユーロドルは1.1762ドルまで売られたものの、その後は1.1846ドルまでユーロ高・ドル安。ユーロ円がドル円の円買いに引っ張られ140.20円まで下落するなど、クロス円では円買いが優勢だった。
 
日本の祝日で、本邦勢が不在のアジア早朝の為替市場は、ドル売りが優勢。先週末に米賃金の前月比低下を受け、ドル売りが後退した流れが続いている。ドル円は一時118.22円と上値の重い推移。ユーロドルは1.1870ドルまでユーロ高・ドル安推移。ポンドドルが1.5194ドル、豪ドル/ドルが0.8230ドル、NZドル/ドルが0.7865ドルまで水準を上げるなど、対ドルで各通貨じり高・ドルじり安となっている。一方でクロス円は対ドルでの各通貨の底堅さを一定の支えとしつつも、ドル円での円買いが重しとなってさえない。ユーロ円が早朝に140.12円まで水準を下げるなど、重い動きとなっている。市場参加者が少なく、為替の大きな動意につながりそうなイベントが乏しいなかでは、レンジ内で上下しつつ欧州勢の動き出しを待つことになりそうだ。