【ニュース】 武装集団、クリミア2空港封鎖=ウクライナ「ロシア軍事侵攻」非難

2014年03月01日 01:39

ウクライナ情勢は28日、クリミア半島の2空港が正体不明の武装集団に封鎖され、アワコフ内相は「ロシア部隊が軍事侵攻した」と非難。ウクライナ最高会議(議会)も国連安保理の緊急会合開催を求めるなど、一段と緊迫した状況になった。トゥルチノフ大統領代行は「ロシア軍はクリミア半島情勢緊迫化に関与している」と述べ、安全保障当局者の緊急会議を招集した。

アワコフ内相は、27日深夜から28日未明にかけ、ロシア黒海艦隊の軍港があるクリミア半島南西部セバストポリ近くのベルベク空港が「黒海艦隊所属部隊」によって封鎖されたと主張。同内相は「これは軍事侵攻であり、占領だ。あらゆる国際条約に違反し、主権国家に対する直接的な挑発だ」と非難した。
 空港内にはウクライナ軍兵士と国境警備隊がいるが、空港機能は停止している。ただ、インタファクス通信によると、黒海艦隊は「いかなる部隊もベルベク空港方面に派遣されておらず、空港封鎖にも参加していない」として、関与を否定しており、武装集団の所属は確認されていない。また、封鎖行動に際して武力衝突はなかった。
 クリミア自治共和国の首都シンフェロポリでも28日未明、空港が武装集団に占拠され、軍服を着用した武装要員が空港周辺のパトロールに当たっている。 【モスクワ時事】