【トレード・イメージ】ユーロ/ドル・ユーロ/円 当局者講演多数、理事会めぐる思惑で上下動か
2014年02月27日 15:40
ユーロドルは、1.36ドル後半から1.37ドル後半をコアとしたレンジ相場が続いている。ユーロ圏の景気回復と、ECBの追加緩和をめぐる思惑やウクライナの情勢悪化に挟まれて、方向性は定まっていない。
本日は、ユーロ圏の主要国であるドイツの2月消費者物価指数・速報値やユーロ圏2月消費者信頼感、スペインの10-12月期GDP確報値などが発表される。引き続き指標結果を見極めながら3月理事会をめぐる思惑が交錯して、方向性は定まらないかもしれない。また、ドラギECB総裁をはじめワイトマン独連銀総裁など複数のECB高官による講演が予定されており、3月理事会に向けた地ならし的な発言が出ることもあり得る。とはいえ、市場の理事会をめぐる予想にも幅があるように、当局側にも追加緩和への慎重な意見もあることから、発言によっては局所的にユーロが上下動する可能性はあるが、全体的な方向性は見極めづらいだろう。
・想定レンジ上限
ユーロドルは、目先のすう勢を示唆する5日移動平均線が推移する1.3720ドルが上値めど。これを超えれば、1.3770-80ドルの足元の抵抗帯を目指す展開となるか。その上は、心理的節目の1.3800ドル。ユーロ円も、140.49円付近の5日線がレジスタンスとして意識される。上回ってくれば、節目の141.00円付近まで上昇幅を広げそうだ。
・想定レンジ下限
ユーロドルは、1.3652ドル付近で推移する日足一目均衡表・雲の上限が下値めど。下回ってきた場合は、1.36ドル前半で推移する90日線や日足一目・基準線が支持帯となるか。ユーロ円は、まずは昨日安値の139.66円が意識される水準。下抜ければ、139.33円付近の90日線や139.00円の大台割れが意識されそうだ。