【トレード・イメージ】ユーロ/ドル・ ユーロ/円 手がかりはユーロ圏CPI、下値リスク膨らむか

2014年01月31日 16:04

 昨日のユーロドルは1.35ドル半ばまで下落した。月末がらみのユーロ売りや新興国懸念が払拭されないなかでユーロ円が引き続き重く、ユーロドルの重しとなった。独消費者物価指数(CPI)が弱かったこともユーロ圏のディスインフレ懸念を想起させ、本日発表される1月のユーロCPI・速報値に対する注目を高めた。
 ユーロ圏CPIは昨年10月以降、前年比で1%以下の伸びを継続。他の主要国と比較して物価上昇圧力はかなり弱い。欧州中央銀行(ECB)が中期的なめどとする2%付近を大きく下回っている。来週のECB理事会を控えて、CPIが下振れするようだと追加緩和が連想され、ユーロを圧迫するだろう。CPIの先行指標である生産者物価指数(PPI)は前年比マイナス圏での推移が続いている。
 
・想定レンジ上限
 ユーロドルは昨日の下げ幅の半値戻しとなる1.3605ドルが上値めど。ユーロ円は5日移動平均線が推移する139.84円付近がめど。
 
・想定レンジ下限
 ユーロドルの下値めどは1月20日安値の1.3508ドル。下抜ければ1.34ドル前半が視野に。ユーロ円は日足一目均衡表の雲の下限が推移する138.46円。137.99円で推移する90日移動平均線もめど。