【トレード・イメージ】ドル/円 ECBやBOEからの力強いメッセージに期待
2014年02月06日 19:41
ドル円は英金融政策委員会(MPC)や欧州中央銀行(ECB)理事会の結果公表を受けた欧州通貨の動向に左右されそうだ。
イングランド銀行(BOE)は低金利政策の維持のためにフォワードガイダンスの変更を検討しているうえ、ECBはインフレ率の鈍化傾向が続いていることやユーロの短期金利上昇抑制に対する次の一手を模索中で、いずれも緩和方向を向いている。本日何らかの決定がないとしても緩和策の強化は時間の問題だ。欧州通貨安が基本的なシナリオとなる。
この場合、欧州通貨安・円高・ドル高の構図となるが、主要中銀が緩和強化に動くと株式市場にとってはサポート要因になるため、金融政策を背景としたシンプルな欧州通貨安が一巡すれば、全体的に円売り優勢の展開へと傾く可能性はある。明日の米雇用統計に対する警戒感はあるとしても、BOEやECBから景気回復を支援し続けるという力強いメッセージが発せられるなら、このところのリスク回避的な流れを後退させるだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値のめどは本日これまでの高値である101.67円。この水準は先月23日以降の下降トレンドラインが本日位置する101.67円と一致している。突破するなら102.40円付近がめどに。
・想定レンジ下限
連日で100.80円前後がサポートとなっており、本日もこの水準がめどとなる。