【トレード・イメージ】ドル/円 週末・月末で模様眺め、指標への反応も鈍いか

2014年01月31日 20:02

ドル円は、日経平均株価の調整を受けリスク回避の円買いで反応し、102.33円まで下押した。その後は、102円半ばへやや水準を戻し推移している。週末・月末の調整中心で模様眺めのムードが強い。月末とあって本日を期限としたオプション(OP)が多数設定されている。本日の高値水準にほぼ相当する102.90円にOPが置かれているほか、103.00円に大きめのOP設定。一方で下値102.25円のOPも非常に大きいようで、目先のこう着感を誘いそうだ。
 NYタイムには、米12月個人所得・消費支出やコアPCEデフレーター、米1月シカゴ購買部協会景気指数、米1月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値と指標発表が目白押し。結果の強弱を受け、米金利の上下に合せドルは調整することとなりそうだが、米連邦公開市場委員会(FOMC)、米GDP発表とイベントをこなした後でもあり、足元のレンジを大きく塗り替えるような展開にはなりにくいか。比較的落ち着いた推移を続けながら、市場の関心は次第に来週末の米雇用統計へ移行していきそうだ。
 
・想定レンジ上限
 昨日は29日下落幅の61.8%戻し102.84円にほぼ相応する102.89円でいったん上値が抑えられたものの、本日朝方には102.94円をつける場面もあった。まずは、米指標結果などを後押しに103円の節目回復を果たしたいところ。その上は、日足一目均衡表・転換線103.31円や29日高値103.45円がポイントとなる。
 
・想定レンジ下限
 昨日安値102.03円が位置する102円水準が目先の下値めど。29日安値101.85円や27日安値101.77円が位置する101円台では下値を拾う動きが活発化するか。