【トレード・イメージ】ドル/円 弱い米経済指標が連続すると100円割れも

2014年02月05日 20:24

 本日は米1月ADP全国雇用者数と米1月ISM非製造業景況指数が注目される。米ADP全国雇用者数は米労働省発表の米非農業部門雇用者数(NFP)のトレンドに追随するよう設計されており、今回は弱めの結果が見通されているが、18.5万人増の市場予想には悲観論があまりない。年末から2月に入っても続く寒波の影響が米雇用情勢に響いているとはいえ、米雇用の回復基調は簡単に崩れないと期待されている。楽観論が温存されるか、さらに後退するかが焦点だ。仮に強い結果が出ても本番への警戒感は残るだろうが、現在の地合いからすると弱い結果にはことさら素直に反応するだろう。
 米1月ISM非製造業景況指数は前月を上回ると想定されている。製造業のような落ち込みはないとの見方だ。ただ、寒波の影響で経済活動が全般的に制約されていると想定するほうが無難だろう。昨年8月の57.9から低下基調となっていることも気にかかる。米ADP全国雇用者数と同様に、強くても反応薄、弱ければ鮮明なリスク回避パターンを想定。
 
・想定レンジ上限
 ドル円の上値のめどは本日これまでの高値である101.77円。これを上回れば102円台を回復するかもしれないが、スタンスは戻り待ちの売りで。
 
・想定レンジ下限
 下値のめどは昨日の安値である100.76円。今週3日の安値が100.77円だったため、目先の防衛ラインといえる。上述した両方の米経済指標が弱く、この防衛ラインが破られるようだと100円割れが視野に。