【トレード・イメージ】ドル/円 円買いは反転へ、露大統領は平和的な解決を模索
2014年03月04日 20:40

本日はプーチン露大統領の会見が伝わった。同大統領はウクライナ・クリミアの併合は検討していないと述べたうえ、ウクライナ市民と戦闘する気はないとし、温和な物言いに終始している。ウクライナ情勢の緊迫感を高めた軍事演習についても「軍事演習はかなり前に予定されていたもの」と語った。また、ヤヌコビッチ前ウクライナ大統領がウクライナの正当な大統領であるとしながらも、ヤヌコビッチ氏に政治的な将来性はないと語り、発言内容は全般的に事態の沈静化を意図しているように見える。
先週から緊迫感が増していたウクライナ情勢だが、本日プーチン露大統領が平和的な打開に動き始めたことで、これを手がかりにした円買い圧力は後退していきそうだ。ドル円は足元の戻りを試す動きが継続すると思われる。ただ、ウクライナ問題で多少円買いが強まったとはいえ、ドル円は先月からのレンジを引き継いでおり、上値を広げていくとは思えない。せいぜい102円半ばから後半までだろう。今週末は米雇用統計も発表される。
・想定レンジ上限
ドル円の上値のめどは、21日移動平均線が推移する102.11円付近。もしくは先月以降のレンジ上限である102円後半。
・想定レンジ下限
下値のめどは昨日安値の101.20円。本日これまでの安値である101.40円もめどとなるが、円高懸念は後退している。
