【トレード・イメージ】 ユーロ/ドル ユーロ/円 FOMC待ち、声明は安堵感につながるか
2014年01月29日 16:00
本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表まで模様眺めか。FOMCが従来の想定通りに100億ドルの量的緩和(QE)縮小に踏み切るかどうか、中国のシャドーバンキング問題や新興国市場が不安定となっていることに声明で言及するかが焦点。非農業部門雇用者数(NPF)、耐久財受注、新築・中古住宅販売件数など12月の米経済指標は弱い結果が目立ち、声明に対してハト派寄りの修正バイアスをかけている。
ただ、米経済指標については寒波の影響が出ているため悲観的に見るにも限度がある。中国のシャドーバンキング問題は広がり方次第では主要国の景気回復に悪影響を与えるだろうが、米金融政策の方向性を左右するほど事態が悪化しているようには見えない。新興国問題についてはトルコ中銀が大胆な止血を実施している。
FOMCは市場予想通りに100億ドルのQE縮小を実施するだろう。議長交代の過渡期であることも声明の変更を軽微にとどめるのではないか。声明がタカ派寄りの内容へと調整されることも考えにくい。米景気回復傾向を当局が追認することで、金融市場が安堵する展開はありそうだ。この場合、わずかながら円安・ドル安方向へと振れる可能性がある。
・想定レンジ上限
ユーロドルは先週末高値の1.3740ドルが上値めど。ユーロ円は21日移動平均線が位置する141.87円がめど。
・想定レンジ下限
ユーロドルの下値めどは日足一目均衡表・転換線が位置する1.3624ドル。ユーロ円は昨日安値の140.21円。