【トレード・イメージ】 ユーロ/ドル トルコ・リラとユーロ円次第、調整余地あり

2014年01月30日 15:52

 ユーロドルは昨日1.3603ドルまで下落。先週末に1.3740ドルの高値をつけた後は重い動きが続いている。アルゼンチンやトルコなど新興国の動向に対して市場が神経質になっているなかで、ユーロ円が139円台へと軟化しているため、ユーロドルも重い。新興国からの資金流出に対して懸念が強まった後、金融当局が政策金利を用いて止血に動いたが、足元では対応策の妥当性に焦点が当てられているようだ。施策が十分とみなされるかどうかが、リスク回避・選好の分岐点となっている。また、ユーロ円を中心としたクロス円に値幅面での調整余地が認識できることも、リスク回避方向の手がかりから意識が離れない背景だといえる。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過したことで市場の目線は来週の欧州中央銀行(ECB)理事会へと移っていくだろうが、新興国通貨の動向を眺めながらの展開が続くのではないか。
 
・想定レンジ上限
 ユーロドルは先週末高値の1.3740ドルが上値めど。ユーロ円は低下中の日足一目均衡表・転換線が推移する140.74円がめど。転換線付近で戻りが抑えられる展開が続いている。
 
・想定レンジ下限
 ユーロドルの下値めどは日足一目均衡表・転換線が位置する1.3624ドル。昨日はこの水準前後がサポートとなった印象だ。ユーロ円は昨日安値の139.04円。