【トレードイメージ】ユーロ/ドル 独消費者物価指数で思惑揺れるか
2014年08月28日 15:13
ユーロドルは1.32ドル台へと小幅に戻りを試している。月末要因から対主要通貨でドル高のポジション調整が継続していることが背景。来週行われる欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、ぼんやりとした追加緩和観測があるようで、この観測がやや後退したこともユーロドルを押し上げているとの見方はある。
来月18日から行われるTLTROの実施や効果を見極めずに、来週ECBがABSや国債を対象とした量的緩和に踏み込むための示唆を与える可能性は低く、足元のECBに対する思惑はあまりケアする必要はないと思われる。ただ、明日のユーロ圏消費者物価指数・速報値の発表を控え、本日はドイツ各州とドイツ消費者物価指数・速報値が発表される予定であり、本日の結果が一段と鈍化しているようであれば、明日や来週に向けた思惑は高まる。あくまで思惑が揺れるだけだろうが、徐々にドルからユーロ主体の局面へと移行していきそうだ。
・想定レンジ上限
ユーロドルは一目均衡表・転換線が位置するの1.3276ドルが戻りのめど。ユーロ円は8月25日高値の138.05円。
・想定レンジ下限
ユーロドルは心理的節目の1.3100ドルが下値めど。ユーロ円は今月8日安値と25日高値の61.8%押しである136.61円。あるいは8月12日安値の136.37円。