【トレードイメージ】ユーロ ZEW期待指数に底打ちの兆し出るか注視
2014年06月17日 14:55
ユーロドルは、昨日に「欧州中央銀行(ECB)が、銀行のバランスシート審査を行う間、新たな景気刺激策は打ち出さない公算だ」との報道を受けて、1.35ドル後半までの戻りを試している。ECBの政策効果が薄れるとの思惑が意識される中、1.35ドル付近の底堅さを確認したこともあって、目先ユーロが下値を切り上げる展開はあるかもしれない。ただ、もともとECBの政策効果の見極めにある程度時間がかかることは予想されていたことから、同報道を持って量的緩和導入期待が消失するとは考えづらい。そのため、ユーロ圏の金利先安感は継続しそうで、短期的な戻りは想定されてもユーロの上値の重さは引き継がれるだろう。
本日は、市場関係者を含めた景況感調査であるZEW景況感指数が発表される。ECBの政策を受けて、足元、低下気味だった期待指数に底打ち感が出るかどうかがポイントとなるか。改善期待が強まれば、ユーロの買い戻しが進む可能性はある。逆に失望感が高まれば、催促相場的なユーロ売りが強まるかもしれない。