【トレードイメージ】ユーロ 英米の政策スタンスを見極め

2014年06月18日 15:10

ユーロドルは、1.35ドル半ばを中心としたレンジ相場が続いている。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和策への意識が強いことで上値は抑制されているが、マイナス金利導入による初期反応にも一巡感がうかがえ、上下どちらにも動きづらいようだ。大きな方向を伴った値動きが出るには新たな材料が必要となるだろう。そのため、目先は他地域の動向がユーロの行方を左右しそうである。
 本日は、英国で6月4-5日開催分のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録が公表されることから、この結果を受けてユーロが動意づくかどうかまずは注視したい。その英MPC議事録では、会合前後に当局者のタカ派な発言が続いたこともあって、各委員の投票行動が注目されている。5月は全員一致で現行の政策が決定されたが、6月会合で意見が分かれているようなら、英国の早期利上げ観測を高めかねない。その場合、ポンド高を通じて、ユーロは圧迫されるだろう。また米FOMCの結果によっては、それまでの流れが巻き戻される可能性はあり、こちらにも注意が必要だろう。
 
・想定レンジ上限
 ユーロドルは、1.3602ドルへ低下中の21日移動平均線が目先の上値めど。その次は日足一目・基準線1.3619ドルと続く。ユーロ円は、138.85円付近の21日移動平均線が抵抗となる。
 
・想定レンジ下限
 ユーロドルは引き続き5日安値1.3503ドルが目先の節目。割り込めば、週足一目均衡表・雲の上限が位置する1.3460ドル付近が意識される。ユーロ円は、138.20円前後で下げが一服した5日線が目先の支持線。下抜けすれば、16日安値137.70円が次に意識される。
 
 
XEMarkets 口座開設