【トレードイメージ】ユーロ 自律反発も戻りは鈍いか
2014年06月12日 14:51

ユーロドルは、1.35ドル前半で下げ渋る格好となっている。5日に欧州中央銀行(ECB)が導入したマイナス預金金利が11日から適用になった。5日以降、同措置への対応が相当進んでいたこともあって、初日は大きな混乱なく通過したもよう。こうしたことから、ユーロ売りの流れにもいったん様子見ムードが広がった感じだ。目先は、ユーロが自律反発する可能性はある。ただ、的を絞った長期リファイナンスオペ(TLTRO)や、証券市場プログラム(SMP)の不胎化停止による資金供給が続くことから、ユーロの上値の重さが意識されやすい状況は続くだろう。
本日もユーロ圏では目立った指標結果の発表がないことから、ユーロ圏の金利動向や米小売売上高の結果を眺めながらの推移となるか。
・想定レンジ上限
ユーロドルの上値めどは、5日移動平均線が推移する1.3570ドル付近。その上は日足一目均衡表・転換線が付近に位置する1.3600ドルとなる。ユーロ円は139.00円付近へ低下中の21日線が抵抗。
・想定レンジ下限
ユーロドルは、5日安値の1.3503ドル。これを割り込んでくれば、週足一目均衡表・雲の上限が位置する1.3430ドル付近を目指すか。ユーロ円は昨日安値の137.88円が目先の節目。割り込めば、少し離れるが52週移動平均線が推移する136.80円付近まで目線が下がるだろう。
