【トレードイメージ】ユーロ 米GDP確報値を受けたドルの動きに注目
2014年06月25日 15:49
今週に入ってユーロは一段と動意が鈍くなり、ユーロドルは1.36ドル前後、ユーロ円は138円半ばを中心とした小動きが続いている。6月のユーロ圏のPMIと独Ifo景況指数は軒並み市場予想を下回る結果となったが、「ユーロ圏は緩やかな景気回復が続いている」との見通しに変化を与えるには至らず、ユーロ相場への影響は限られた。来週7月3日の欧州中央銀行(ECB)理事会やドラギECB総裁の記者会見までは、このさえないレンジ相場が継続しそうだ。ドル高・円高が進まず、ユーロは対ドル・対円で底堅さを示しているが、さらなる追加緩和観測を背景としたユーロ売りも根強く、戻り局面では売りが入りやすい。
本日のユーロ圏経済指標は独7月GfK消費者信頼感程度で、主なイベントは予定されていない。手がかりが少ないなか、NYタイムでの米1-3月期GDP確報値を受けたドルの動きに注目したい。
・想定レンジ上限
ユーロドルは、19日の高値1.3644ドルが目先の上値めど。その上が200日移動平均線の1.3672ドル前後。ユーロ円は、連日攻略に失敗している139円大台。この付近には200日移動平均線(139.03円)も位置している。
・想定レンジ下限
ユーロドルは、日足一目・転換線の1.3579ドル付近が下値めど。この水準を下回れば、18日の安値1.3542ドル付近まで下げ余地が広がりそうだ。ユーロ円は日足一目・転換線の138.32円付近や138円大台が下値めど。