【トレードイメージ】ユーロ 欧米市場で手がかり乏しく、様子見か
2014年08月11日 15:37
先週に欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギECB議長の記者会見を通過し、ユーロはユーロ安トレンドを継続させるも、週末にはやや買い戻しが入った。ただ、10月以降に長期流動性供給オペ(TLTRO)や資産担保証券(ABS)の買い入れなど、ECBによる追加緩和が見込まれている現状では、ユーロの戻り局面では引き続き売りが入りやすい。
本日は、欧米市場で主な経済指標の発表や注目のイベントが予定されておらず、やや様子見ムードが広がりそうだ。ウクライナや中東の地政学リスクはひとまず小康状態となっているが、警戒感は続いており、積極的な取引は手控えられるだろう。今週ユーロ圏の注目材料としては、週後半に予定されているユーロ圏と主要国の4-6月期GDPの発表となるか。
・想定レンジ上限
ユーロドルの上値めどは8月8日の高値1.3433ドルや、21日移動平均線の1.3454ドル付近。ユーロ円は日足一目均衡表・基準線の137.28円付近。
・想定レンジ下限
ユーロドルの下値めどは日足一目均衡表・転換線の1.3389ドル。この水準を割り込めば、これといったサポートも見られず6日につけた年初来安値1.3333ドルが意識されるか。ユーロ円の下値めどは7月24日の安値136.37円。