【トレードイメージ】ユーロ 対ポンド動向やウクライナめぐり上値重いか
2014年06月16日 14:26

欧州中央銀行(ECB)による、一連の緩和策を受けたユーロ圏の短期金利低下は継続。ユーロドルは1.3500ドル付近での底堅さはある程度感じられるが、大きな反発もなく上値は重い。また、英国の早期利上げ観測の台頭による対ポンドでのユーロ売りや、ウクライナ情勢の緊張、さらには露ガスプロムによる同国への天然ガス供給停止への懸念などが重しとなり、今後もユーロの上値は抑制された状態が続くことになるだろう。
本日は、ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP)・確報値(前年比)が発表されるが、ECBが包括的な緩和策を発表する前の結果であることから、注目度は低いか。
・想定レンジ上限
ユーロドルは日足一目均衡表・転換線1.3590ドルが目先の上値めど。こなせば、1.3615ドル前後の21日移動平均線が次のレジスタンス。ユーロ円は、138.90円付近の日足一目均衡表・転換線が抵抗となる。
・想定レンジ下限
ユーロドルは引き続き5日安値1.3503ドルが目先の節目。割り込めば、週足一目均衡表・雲の上限が位置する1.3430ドル付近が意識される。ユーロ円は12日安値137.71円がまずはめど。下抜ければ、心理的な節目の137.00円を試す流れが強まるか。

