【トレードイメージ】ユーロ 下方向を意識した流れが継続か

2014年08月05日 14:58

ユーロドルは1.34ドル前半と前日と変わらない水準で推移。ユーロ圏の物価指標は中銀の目標値2%を依然として大きく下回る水準。米国の利上げ前倒し観測が後退したことに伴う買い戻しへの期待感はあるが、ユーロ圏の緩和策に対する継続性から戻りも鈍い。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和実施は当面見込まれていないため、7日の理事会では現状維持がコンセンサスではあるが、金融政策は緩和方向を向いていることに変わりがない。また、ロシアに対する追加制裁の影響もあって、昨日発表されたセンティックス投資家信頼感指数も約1年ぶりの低水準を示すなど、今後の経済成長に対する不安感もユーロの上値を重くしている。これらを踏まえれば、ユーロは引き続き抑制された状態が続きそうだ。本日は、ユーロ圏の各種PMIが発表されることから、これらの結果が予想を下回ってくるようだと、ユーロ安が進む可能性がある。
 
・想定レンジ上限
 ユーロドルの短期的な上値めどは、1日高値の1.3445ドル。次は、7月1日高値からの下落幅の38.2%戻しとなる1.3495ドル付近。ユーロ円は、7月高値からの下げ幅の61.8%戻しとなる138.15円近辺。
 
・想定レンジ下限
 ユーロドルは7月30日安値1.3366ドルが目先の下値めど。割り込めば節目1.33ドルを目指した展開が想定される。ユーロ円は、昨日安値の137.42円。その下は、日足一目均衡表・転換線が推移する137.20円近辺が下値の目安。
 
 
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