【トレードイメージ】ユーロ ストレステスト通過、下押し警戒感は後退
2014年10月27日 15:01
週明けのユーロは小幅ながら買い戻しが先行している。警戒感が強まっていた欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏大手銀行のストレステストの結果が公表され、リスクオフに対する過剰な警戒感はやや後退している。26日に公表したストレステストの結果では、2013年末時点で25行が不合格となったが、その内の12行はすでに増資を実施している。コンスタンシオECB副総裁は、残りの銀行も公的資金の注入なしに資本不足が解消できるとの見解を示した。
今週の注目材料はやはり28-29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)。その結果が判明するまでは、模様眺めムードが強まりそうだ。本日の欧州タイムには10月の独Ifo景況指数の発表が予定されている。独Ifo景況感指数は5カ月連続の低下が続いており、10月も前月からの低下が見込まれている。ただ、先週の独10月製造業PMI・速報値は市場予想に反して上昇しており、本日の独Ifo景況感指数も市場予想を上回る結果となれば、ユーロ圏主要国の独への景気減速懸念が後退し、ユーロ買いが強まる可能性はあるだろう。
・想定レンジ上限
ユーロドルの上値めどは日足一目・転換線の1.2750ドル付近。ユーロ円は90日移動平均線の137.60円付近が上値めど。
・想定レンジ下限
ユーロドルは本日これまでの安値1.2673ドルが下値めど。その下が23日の安値1.2614ドル。ユーロ円は先週末24日の安値136.50円が下値めど。