【トレードイメージ】ドル/円 102円台で底固いが、ウクライナ警戒感が重し
2014年03月20日 20:17
本日のドル円は102円前半から半ばまでの動きで、動意は鈍いが底固く推移。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場コンセンサス通りに量的緩和(QE)の規模縮小の継続を決定した。また、当局はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2015年末時点で1%、16年末で2.25%と見込んでいることを明らかにし、イエレン議長は会見で、量的緩和の終了から利上げ開始までの期間については6カ月程度になるとの認識を表明した。米利上げ時期の前倒し観測が強まったことは引き続きドル円の下支えとなるだろう。ただ、ウクライナ情勢をめぐる不透明感が継続しているなか、一方通行にドル高・円安は進みにくい。また、本日からのEU首脳会議で、ロシアに対して追加制裁が決定されることへの警戒感もドル円の重しとなりそうだ。
・想定レンジ上限
目先の上値めどは、昨日の高値102.69円。その上が90日移動平均線102.84円付近。この水準を超えると103円大台を試す展開となるか。
・想定レンジ下限
下値のめどは、5日移動平均線101.85円前後。この水準を下回っても、直近安値水準となる101.20円付近では底固いか。