【トレードイメージ】ドル/円 雇用統計に反応も、方向感出すには至らないか

2014年06月06日 19:29

本日のドル円は102円前半で小動き。米長期債利回りが低下気味に推移する中、やや重い動きとなるも、米雇用統計を控え様子見ムードが強く、取引はポジション調整の程度にとどまっている。今週のドル円は週明けに102円の大台を回復したが、102円後半では上値が重く、102円半ばを中心に方向感に乏しい動きが続いている。
 米雇用統計の結果にドル円は初期反応を示すも、結果が市場予想と大幅にかい離しない限り、方向感を出すには至らないだろう。5月の非農業部門雇用者数は21.5万人増が予想され、増加ペースは鈍化するも、引き続き過去半年平均を上回る結果が見込まれている。失業率も前月の6.3%から6.4%に小幅の上昇が予想されている。ADP全国雇用者数の結果が弱かったこともあり、雇用統計が多少弱めの結果になっても影響は限られそうだ。一方で予想比強めの結果になっても、米長期債利回りの上昇は一時的なものになる可能性が高く、ドル円の大幅上昇は見込めないか。
 
・想定レンジ上限
 ドル円は4日高値102.80円が上値めど。その上が5月2日の高値103.03円。
 
・想定レンジ下限
 ドル円は90日移動平均線や日足一目均衡表・基準線の101円後半が下値めど。本日の90日移動平均線は101.95円、日足一目均衡表・基準線は101.92円付近。この水準を割り込んでも、200日移動平均線の101.52円付近では底固いか。