【トレードイメージ】ドル/円 米CPI次第、米住宅市場指数にも関心
2014年05月15日 20:10
本日は様々な米経済指標が発表されるが、注目は米消費者物価指数(CPI)だ。最近、伸びが加速していた米鉱工業生産指数の減速は手がかりになりづらく、NY連銀やフィラデルフィア連銀が発表する製造業景況指数への注目度は薄い。それほどケアする必要はないと思われる。好不況の分岐点である50を下回っているNAHB住宅市場指数には目を向けておきたい。米住宅市場に一時期の強さはなく、今後の動向に関心が高まっている。
4月の米CPI・総合は前年比2.0%の伸びが予想されている。予想通りとなれば2012年10月以来の高水準だ。低インフレからの脱却が示唆される結果なら、来月のFOMCやイエレンFRB議長の会見に向けて思惑が高まるのではないか。先日の米生産者物価指数(PPI)も強かった。
・想定レンジ上限
ドル円の上値のめどは昨日高値の102.28円。これを上回っても102円半ばから103円台にかけての売り注文は厚いが、米CPIが強ければ相応の勢いが発生すると思われる。
・想定レンジ下限
ドル円の下値のめどは、5月7日安値の101.43円。101円半ばは引き続き堅いか。本日、ベトナムとの国境を警備する人民解放軍が「3級戦闘準備態勢」に入ったと報道されており、こちらの動向はケアしておくべきだろう。