【トレードイメージ】ドル/円 米金利動向が最大の焦点か
2014年05月29日 19:10
ドル円は欧州時間に101.47円まで下値を広げた。直近3営業日、102円台での上値の重さを露呈し、本日の高値は101.86円までにとどまっている。米10年債利回りは昨年7月以来の水準まで低下。ECBによる追加緩和を見越した独長期金利の低下傾向がより顕著なため、米独スプレッドの拡大傾向がドルの下支えにはなっているものの、過剰流動性相場のなかで株高と同様に債券高も進むといった通常のロジックでは説明のしづらい展開が続いている。ドル円の一段高には米金利の上昇が不可欠な状況だろう。
今日はNYタイムに米1-3月期GDP・改定値が発表される。寒波の影響で落ち込みが明らかになった、速報値の+0.1%から下方修正され、-0.5%程度のマイナス成長におちいると予想されている。一方で同個人消費は小幅な上昇修正がコンセンサス。予想からさらに悪化する弱い成長率とならなければ、まだらながら回復を示すデータが示されだした4月以降の景気動向にフォーカスする格好で、いったんの材料出尽くしから米金利が低下基調を後退させる可能性はあるだろう。米金利の行方に特に注目したい。