【トレードイメージ】ドル/円 様子見ムードも200日線を意識
2014年05月19日 18:02

先週末のドル円は、ユーロ円が約3カ月ぶりの安値138.77円をつけるなどクロス円の円買いに影響されて下落が先行した。NY入りを前に101.36円まで水準を下げている。しかし前日につけた3月19日以来の安値101.31円を前に下げ渋った。米株式オープンを前に発表された米4月住宅着工件数・建設許可件数の強い結果を確認すると、米金利の持ち直しとともにドル買いが進んだ。ドル円は一時101.68円まで上昇した。しかし、その後に発表された米5月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は弱く、米金利上昇・ドル買いが勢いよく進む状況でもなかった。米国市場の株価や長期金利の動向をにらみつつ上下し、101.50円前後で引けた。本日は軟調で、すでに101.24円まで水準を下げている。
今夜はドル円や米金利の動意につながりそうな指標発表やイベントに乏しい。22日に米4月中古住宅販売件数、23日に米4月新築住宅販売件数の発表を控えていることもあり、様子見ムードが強まりそう。株価や金利など、外部環境をながめながらの推移となるだろう。21日にイエレンFRB議長の講演、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(4月29-30日開催分)の公表を控えていることも動きにくさを誘う。ただ、相場の強弱の重要な節目である200日移動平均線付近での推移となっており、神経質な展開ともいえる。
・想定レンジ上限
15日高値の102.13円や日足一目均衡表・基準線102.17円が上値めど。その手前、101.75円前後に低下中の5日移動平均線も推移しており、重しとなる。
・想定レンジ下限
200日移動平均線101.23円を試す局面に差し掛かってきた。下抜けると心理的理的101.00円トライなり、次は2月4日安値100.76円がチャート上の節目として控えている。

