【トレードイメージ】ドル/円 小粒な材料多く焦点が見定めづらい展開も
2014年06月25日 18:59

ドル円は101円後半で、この日の値幅がわずか10p程度と極端に流動性の乏しい展開が続いている。前日からの先進国の株安や地政学的リスクを意識したリスク回避ムードのなかでも下値に底堅さがある一方、上振れた米住宅関連指標の結果でも上げ幅が限られるなど局所的な材料への感応度も低くなっており煮詰まり感が高い。ドル円の1カ月物のオプション・ボラティリティは本日、2000年以降でもっとも低い水準を示現。月末・四半期末を控えた手控え感もあって値動きに期待はできない。本日は米1-3月期国内総生産(GDP)の確報値ほか、ぶれの大きくなりやすい耐久財受注、PMI・速報値の発表などが予定されている。ただ、複数の指標が発表されることで、強弱が揃わなければ方向感の見定めづらい展開は継続しそう。明日のインフレ指標への注目度の方が高いともいえ、株価や債券市場の動向を見極めながらの展開が優勢となりそうだ。
・想定レンジ上限
引き続き90日移動平均線102.22円前後、18日高値102.38円が上値のめど。超えても日足一目均衡表・雲の上限102.48円が強い抵抗として意識されそう。
・想定レンジ下限
200日移動平均線が101.69円前後まで上昇してきておりサポートとなりえる。ただ、割り込めば先月29日安値101.43円前後までの下げ余地は見込まれる。

