【トレードイメージ】ドル/円 小動きを想定、注目するなら個人所得
2014年03月28日 20:00
ドル円は小動きだと思われる。ただ、注目するなら米個人所得に目を向けたい。
米雇用環境は回復傾向にあるものの、賃金の伸びは低水準にとどまっており、雇用の正常化が進んでいないことを示唆する。米個人所得・前年比は1月で+4.1%で、はっきりとした上向きトレンドは見られない。賃金が伸びてこそ、物価上昇圧力が増し、米政策金利が中立化に向かう余地が出てくる。
米2月コアPCEデフレーターは米利上げ観測に影響を及ぼすが、米消費者物価指数で2月の物価動向はほぼ織り込み済みである。マーケットへのインパクトはないだろう。
ウクライナ問題に関しては、クリミアを併合したロシアがさらにウクライナ東部へと侵攻を開始しなければ緊迫感は高まらないだろう。西側は手をこまねいており、主導権は引き続きロシア側にあると思われる。
・想定レンジ上限
目先の上値めどは先週19日高値102.69円。上抜けば103円台が見える。
・想定レンジ下限
昨日安値の101.71円が下値めど。米2年債利回りの上昇傾向は維持されており、下値不安は乏しい。