【トレードイメージ】ドル/円 個人消費動向が米インフレ期待を高めるか
2014年06月26日 19:36
ドル円は101.70円台を中心に横ばい推移。前日発表された米1-3月期GDPの大幅な下方修正を受け、やや直近のレンジを下方向に移した印象もあるが、200日移動平均線にも支えられる格好で下値は限られている。GDPの下振れはあらかた予想されていたほか、4-6月期以降の回復が見通せることから米株価はプラス圏で取引を終了。長期金利は発表後の低下幅を縮小させるなどネガティブな材料として捉えられた時間帯は短かった。今日は新規失業保険申請件数に加え、米5月個人消費支出の発表が予定されている。特に米連邦準備制度理事会(FRB)が政策運営で重視するコアPCEデフレーターの動向への関心が高い。消費段階での物価上昇圧力が先行きのインフレ期待を高める内容になれば、ハト派な当局のスタンスを横目に早期利上げ期待が高まりやすいだろう。
・想定レンジ上限
前日高値101.97円が超短期的な上値めど。ただし、直近のレンジ推移のなかでこの水準は何度も上下しているため大きな抵抗にはなりにくい。やはり90日移動平均線102.22円前後の攻略が上方向への弾みをつけるカギとなるだろう。
・想定レンジ下限
200日移動平均線は本日101.70円前後まで上昇。割り込んでも戻している動きからは、引き続き同線が中長期的なサポートとして意識されていることが読み取れる。ただ、短期的には5月29日安値101.43円近辺まで下押す可能性は想定しておきたい。