【トレードイメージ】ドル/円 イエレン議長はいつもどおりハトか
2014年10月17日 19:46

本日はイエレンFRB議長の講演が行われる。ハト派的な議長であり、これまでの路線を維持しそうだ。FOMCは来年の利上げ開始に向かって進んでいるものの、議長は長期的な金融緩和策の継続に向けてアピールは怠らないだろう。FOMCとしては引き締め方向へ進みつつ、議長本人はタカ派的な行動を覆い尽くすほどのハト派色を見せるのではないか。あくまでこれまでどおりだが。
世界的な景気不安やエボラ出血熱に対する警戒感は特段示さないだろう。悲観的でヒステリックな市場に対して、火に油を注ぎ、荒っぽい値動きを煽るような真似はしないと思われる。今週の弱かった米経済指標に対する発言も限定的か。単月の弱さに言及することはあまり意味が無い。
一方、昨日ブラード米セントルイス連銀総裁が指摘したように、インフレ期待の低下は気にかかる。米生産者物価指数も伸び悩んでいる。ただ、ブラード総裁のQEに関する発言は論外だ。意図しないメッセージを送る可能性が高い。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、106.70-80円付近。この価格帯は今週15日の急落前にサポートとなっていた水準であり、現在の戻り局面でレジスタンスに転換する可能性がある。これを上回ると107円半ばまで戻り余地が生まれそうだ。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、昨日安値の105.51円。

