【トレードイメージ】 ユーロ/ドル 上昇一巡、ユーロドル上値限られるか
2014年01月24日 15:21
昨日のユーロドルは大幅反発。今週に入って、材料難から1.35ドル台で方向感なく、小幅上下を続けていたが、ユーロ圏や欧州主要国PMIの良好な結果にユーロ買いが進んだ。ユーロドルは米長期金利の低下に伴ったドル売りにも後押しされて1.37ドルの大台に迫る大幅上昇となり、ユーロ円も142円半ばまで上昇した。独1月製造業PMIは56.3で、ユーロ圏の同指標は53.9となり、ともに約2年半ぶりの高い水準となった。今年に入って、ユーロ圏の信頼感が回復する兆しが見られており、イタリアやスペイン、アイルランドの中長期債利回りは低下基調を強めている。欧州中央銀行(ECB)は当面、金融政策を現状維持する公算が高いが、緩和的な姿勢は変わっていない。本日は、米欧で注目の経済イベントも予定されておらず、来週の28-29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることから、動意が鈍くなりそうだ。
・想定レンジ上限
ユーロドルの上値めどは、昨日や本日これまで抵抗となっている日足一目・基準線1.3701ドル。1.37ドルの大台を回復しても、1.37ドル前半では売りオーダーも多く控えており、定着は厳しいか。ユーロ円は、本日これまでの高値141.77円が目先の上値めど。その次が昨日の高値142.42円。
・想定レンジ下限
ユーロドルは、21日移動平均線1.3647ドル付近が下目めど。下回れば、日足一目・転換線1.3604ドルがサポートとして機能するかがポイントになりそうだ。ユーロ円は、141円の大台が下値めど。大台を割り込めば、20日の安値140.33円が目安。