【トレード イメージ】ユーロ/ドル・ユーロ/円 ここからの上昇には材料不足の感否めず
2014年03月13日 16:21

ユーロドルは1.39ドル半ばまで上昇。6日のECB理事会の結果や、独財務相の金利は中期的に非常に低水準であるとの見解を受けて利下げ観測が緩和する中、下値を切り上げつつある。ただ、ウクライナ情勢が未だ不透明であることや、ECB当局者による通貨高けん制発言などへの警戒からユーロ買いも慎重にならざるを得ず、どこまで上値を伸ばしきれるかは見通しづらい。また、中国のシャドーバンキング監督強化や中国経済に対する懸念のほか、欧米の金融政策の温度差などをかんがみれば、ここからの上昇がスムーズに進まない可能性はあるだろう。
・想定レンジ上限
ユーロドルは、1.3950ドルに観測されるオプションバリアを攻略できるかが目先のポイント。上抜ければ心理的節目の1.40ドルが次の目安。その上は、少しはなれるが2011年10月31日高値の1.4173ドルが意識されるか。ユーロ円も7日高値の143.79円。その上は、昨年12月高値の145.68円。
・想定レンジ下限
ユーロドルは、5日線が推移する1.3884ドル付近が下値めど。その下は11日安値の1.3834ドル。ユーロ円は、12日安値の142.22円。142円を割り込んでくれば、141円半ばの日足一目均衡表・転換線付近で下げ止まれるか注目したい。
