【イメージトレード】ユーロ 独CPIに注目も、鈍い動き継続か
2014年06月27日 15:18

ユーロは方向感に乏しい小動きが続き、今週これまでのユーロドルは1.3574-1.3652ドルの狭いレンジ内で上下動。ユーロ円は昨日こそ16日以来の138円割れまで下押したが、この水準では底堅さを示し、138円台を中心とした直近のレンジに戻している。ボラティリティが低下しており、経済指標の結果に対する反応は限られている。欧州中央銀行(ECB)による追加措置は10月まで先送りされるとの思惑も手伝ってユーロは下げ渋っているものの、買い戻す材料も乏しいことから動意は鈍いまま。
本日は独6月消費者物価指数(CPI)・速報値の発表が予定されているが、週末の本日もレンジ相場が続く可能性が高いか。6月の独CPIは前年比で前月をやや上回る+1.0%が予想されている。前月は+0.9%にとどまり、2010年6月以来の低い伸びとなった。さえない結果となれば、ユーロ圏の低インフレリスクへの警戒感が強まる可能性はありそうだ。米長期債利回りの低下を背景にドルが弱含み、ユーロドルは1.36ドル前半を中心に底堅い動きとなりそうだが、ユーロ円はやや上値が重いか。ドル円がしっかりと200日移動平均線を割り込んでおり、下値模索の機運が高まっていることはユーロ円の重しとなりそうだ。
・想定レンジ上限
ユーロドルは、25日の高値1.3652ドルが目先の上値めど。その次が200日移動平均線の1.3672ドル。ユーロ円は24日につけた今週これまでの高値138.93円。この水準には日足一目・基準線も位置している。
・想定レンジ下限
ユーロドルは、21日移動平均線や日足一目・基準線と転換線も位置している1.3590ドル台では底堅さを示せるか。ユーロ円は昨日の安値137.93円や16日につけた直近安値の137.70円が下値めど。

