【これからの見通し】朝方のドル円急落は個人の投げも 一旦は戻り試すか

2014年01月27日 16:05

ドル円は朝方7時過ぎに101.77近辺と12月6日以来の安値を付けた。国内のFX業者は7時に取引を始めるところが多く、週末の急落を受けて個人のストップロスのドル売り注文が相場を押し下げたとの声がある。安値を付けた後は102円台に急速に戻しており、売りは一巡した可能性はある。
ただし、今週のFOMCを控えて新興国市場を中心としたリスク懸念が相場を支配する中、リスク選好的な円売りを積極的には仕掛けにくい。今回のFOMCでは資産購入枠の縮小が前回に続き決定されるとの見方は多いが、米10年債利回りは約2ヶ月ぶりの水準まで低下しており、リスクオフ的な面が強い。4営業日続落で600ドル近く下落したNYダウ平均が戻るかどうかが投資家動向の直近の試金石となりそうだ。
 
今晩の材料としては独Ifo景況感指数に米新築住宅販売件数などがあるが、経済指標での値動きは限定的で、FOMCへの思惑や要人発言に神経質になりそうだ。