【これからの見通し】 リスクオフ・ムードでドル円は買いにくい
2014年01月24日 15:54

昨日の弱い中国製造業景況感に加えて、米国の経済指標も弱めの数字が続いた。リスクオフのムードは本日にかけて続いており、世界的に株価は下落、ドル円は軟調に推移している。市場では新興国のトルコやアルゼンチンなどからの資金流出が懸念され、来週のFOMCを控えてリスクオンにはなりにくい環境のようだ。米シカゴ市場の恐怖指数は昨日急騰し12月18日以来の高値を付け、やや伸び悩んだものの今月2日以来の高値で昨晩は終えている。年初も中国の景況感悪化が嫌気されていた時期で旧正月を前に警戒感は続く。特に高利回りの信託商品のデフォルト懸念は根強く、今後も注意したい。
東京株式市場では中国の景気懸念はある程度昨日の相場で織り込んでいたとの思惑はあったが、結果として日経は約5週間ぶりの安値で終えている。週末を控えた手仕舞い売りも背景にあるだろうが、投資家心理は改善しにくいようだ。今晩は特に重要なイベント予定はなく、このまま流れが続く可能性はある。
