【ここからの見通し】 欧州の材料に左右される展開か 指標にウクライナ情勢

2014年02月24日 16:23

今晩予定されている主な経済指標はドイツのIfo景況感指数とユーロ圏消費者物価指数で米国の指標はない。週末には懸念されていたウクライナ情勢に進展があり、内戦は回避された。今後は親欧州派が政治を引っ張っていく形になり、EUやIMFは早速支援の準備を整えている。一方、ロシアははしごを外された格好となり、合意していた150億ドルのうち残る120億ドルの支援の見送りを決めた。暫定政権が発足し5月に大統領選挙を実施することを決定しており、米国も歓迎していることから情勢は落ち着くと見られるが、ロシアの動きに注意したい。依然として国内の治安が悪いことも懸念される。
またイタリアではレンツィ新首相が上院で証言を行い、その後新政権の信任投票が行われる予定。明日の下院での投票とともに信任されるとの見方は多いが、覚えておきたい。
 
週末にG20絡みでユーロ圏要人の発言が続き、ドラギECB総裁は物価見通し悪化の場合は行動の用意があると語り、本日のユーロ売りを誘っている面がある。繰り返しの発言ではあるが来週のECB理事会を控えて市場は神経質になっており、欧州時間に取りざたされる可能性はある。中国株が本日は下落しており欧州株や米株への影響も気になるところだ。
 
AVATRADE