【ここからの見通し】 月末需給と米経済指標に注目 ユーロCPIも
2014年01月31日 16:08
本日はアジア市場が旧正月で取引参加者が少ない中、根強い新興国懸念を背景に日経平均株価は続落して終えた。ドル円も株価に歩調を合わせるように午後に入って下落している。ただし、月末・週末の調整が主体で積極的に売り進むという動きも見られず、下値は限定されている。ドル円は今週に入って二度102円割れを試したが、それぞれ101円台は限定的だったこともあり積極的な売りは入りにくい。今晩は月末需給と欧米経済指標が注目される。
昨晩の米株は良好な米経済や、新興国通貨の売りが一服したこともありダウ平均は109ドル高で終えている。先行き見通しが不透明な新興国経済は重石だが、週末ともあり一旦は懸念は後退しそうだ。今晩はまず、ユーロ圏の失業率と消費者物価指数が注目される。失業率は過去最悪水準を維持する中、低インフレ懸念がユーロ圏を覆っており、数字によってはユーロ一段安となりやすい。そして米個人消費支出やミシガン大学調査の景気指数などの発表がある。昨晩の米GDPは米景気の底堅さを示し個人消費も旺盛だったことが判明しており、今晩の数字で見通しが変わるかどうか、来週の米雇用統計を見据えて相場が振れそうだ。