【ここからの見通し】 やや不安定な値動きの中で米小売 ユーロは売り一服か
2014年02月13日 16:04
日本株の下落にドル円もつれ安となり一時101.99近辺と月曜日に付けた今週安値に並んだ。また、豪ドルが急落しており、豪州失業率が約10年ぶり高水準だったことが嫌気されている。先週の豪中銀理事会でバイアスを利下げからやや中立的に戻したことで豪ドルは買われていたが、再び利下げ観測が浮上しており豪ドルに重石となっている。アジア株は総じて下落が目立っており、市場はやや不安定の中、焦点は米小売売上高と米失業保険申請件数に移る。
今回の米小売売上高は1月分で、年末商戦で好調だった12月の反動もあり、前回を下回る伸びとなる見通し。警戒感もあってドル円は値を落としているようだが、数字発表まではこのまま上値は重そうだ。先日の弱い非農業部門の雇用者数もあり、リスクは予想以下の数字。米雇用統計直後の101.40程度まで急落する可能性はある。
ユーロドルの値動きにも警戒が必要だ。昨日はクーレECB専務理事がマイナス金利について「非常に真剣に検討されている」と語ったことからユーロ売りが入ったが、同氏は以前から同じことを繰り返しており、単なるきっかけとなった可能性がある。ユーロドルは既に昨日の急落前のレベル近くまで戻しており、下値を確認した格好でもある。