NY為替概況 米指標弱くドル売り優勢 ただ、円相場は後半に戻す

2014年02月14日 06:04

きょうのNY市場はドル売りの動きが優勢となった。この日発表された1月の米小売売上高や新規失業保険申請件数が弱い内容となったことからドル売りが優勢となっている。
 
1月の米小売売上高は0.4%減と予想(0.0%)を下回る弱い内容となっている。寒波の影響から自動車関連などの売上げが不調だったことが指摘されている。米小売に関しては寒波だけが要因ではないとの見方も出ているようだが、いずれにしろ、もう少し先の情報を確認する必要はありそうだ。ただ、いまのところ米成長の見方に概ね変化は無い。
 
指標発表後、ドル円は一時101円台に下落する場面も見られたが、意外に米株が堅調に推移したことから、後半には買い戻しも入っている。10日線の水準(本日101.95付近)は維持された格好。
 
ユーロ円、ポンド円も堅調に推移しており、ポンド円はロンドン時間の下げを取り戻して170円台を維持している。
 
一方、ユーロドルはロンドン時間に買い戻しが強まり、NY時間に入っても、きょうの高値圏での取引が続いた。ショートカバーが中心だったようだが、ユーロの上値を積極的に追って行こうという声は出ていない。今週の議会証言でイエレンFRB議長は慎重姿勢ながらも、QE縮小継続の方針を示した。一方でECBのほうは低インフレから追加緩和が期待されている。場合によっては来月の理事会で緩和策を打ち出してくる可能性もある。欧米の金融政策の方向性の違いから、ユーロドルを強気に見る向きはまだ少ない。上値では戻り売りを推奨する声も多く聞かれる。
 
イタリアのレッタ首相が辞任を表明したが、特に反応はなかった。