NY為替概況 様子見気分が強く全体的に小動き 下への意識は変わらず

2014年05月17日 06:50

きょうのNY市場は様子見気分が強く全体的に小動きに終始した。
 
この日発表の米住宅指標が強い内容となり、米株や米国債利回りも下げが一服している。ただ、あくまで一服していたというだけで、リバウンドの動きまでは見られていない状況。
 
住宅市場については、FRBも懸念を示していだだけに、きょうの住宅着工や建設許可件数は安心感にも繋がったが、判断は来週の販売データを待ちたいところ。
 
ドル円は101.50水準を挟んでの振幅が続いた。101.30/40水準には買いオーダーも多数観され底堅い動きも見られていたが、買戻しの動きもなく、101.20付近にきている200日線をうかがう雰囲気は続いている。今週は米国債利回りが大きく下げ、日米金利差も縮小しているが、その割にはドル円は値を保っている印象もある。米株が最高値を更新していたことがサポートとなっているものと見られるが、株価の調整が強まるようであれば、ドル円も更に下落が予想され、下値警戒感は強い。
 
一方、ユーロドルは1.3700付近での推移となっている。5月8日のドラギ会見以降、ユーロは急速に売られ、約1週間で300ポイントほど下落。さすがに短期筋などからの値ごろ感のショートカバーも入っているが、あくまで自律反発の範囲で、新規の買いは見られていない。
 
来月のECB理事会での追加緩和への期待が高まっており、政策金利の引き下げのみならず、中銀預金のマイナス金利も可能性としてあげられている。中小企業への貸し出し対策や、長期流動性供給オペ(LTRO)を打ち出す可能性も低くはない。そのような状況下、1.36台前半に200日線がきているが、市場の意識は200日線に向いているようだ。
 
 
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